配線付き整流ダイオードの作り方について解説します。
配線付きの整流ダイオードは、AmazonなどWebショップで割と安価に販売されていますが、沢山購入される方にとっては安いと言えども、結構痛い出費になりますよね。
配線付きの整流ダイオードを自作することができれば、それなりの節約になるかと思いましたので、今回、作り方を紹介させていただきます!
配線付き整流ダイオードが作成できれば、配線付きの抵抗器も作り方は同じだよ!
はんだ付け初心者の方でも、出来るだけ簡単にできるような方法を紹介しますので、最後までご覧いただければと思います!
「配線付き整流ダイオード」を作るのに使用する工具や材料
配線付き整流ダイオードを作成するのに使用する工具や材料を紹介します。
- はんだゴテ(はんだ)
- ワイヤーストリッパー
- 割り箸
- マスキングテープ
- ライター
- 熱収縮チューブ
- ニッパー
- ピンセット
作業の流れ
作業の流れを簡単に紹介しておきます。
- ダイオードのリードに予備はんだをする。
- 電線の被覆をむき、予備はんだをする。
- ダイオードと電線を固定し、はんだ付けをする。
- ダイオード全体とはんだ付け部分を絶縁する。
配線付き整流ダイオードの作り方
まずは、ダイオードのリードに予備はんだを行います。
予備はんだは、一番大事なポイントになりますので、確実に行うようにしましょう。
予備はんだについては、以前の記事で紹介しておりますので、詳しくは下記よりご覧ください。
電線に予備ハンダをする方法
ダイオードへの予備ハンダにも参考にして頂けます。
この予備はんだが不十分だと、仕上がりが悪くなり、使われる場所によっては、はんだ付け不良により、最悪外れてしまう可能性があるので、しっかりと行いましょう。
ダイオードのリード全体を薄っすらとはんだがコーティングされたような感じになればOKです!
はんだがネバついたり、ツララ状になったりする場合は、状態が良くありません。
こうなった場合は、一度、こて先を綺麗にしてから、再度、新鮮なはんだを十分に送り込み、予備はんだを行いましょう。
コツとしては、はんだこてを当てている間は、常にはんだを供給するように作業を行うとで、上手くいくかと思います。
注意点として、ダイオードの素子部分には、余分な熱が加わらないように少し離れた位置から予備はんだを行いましょう!
熱損傷が気になる方は、クリップ型のヒートシンクなど用いて予備はんだをして下さい。
下記のような商品が販売されていますので、ご参考に!
・ホーザン(HOZAN) ヒートシンク ヒートクリップ
➡️ https://amzn.to/3WbhIRq
・goot(グット) ヒートクリップ 放熱用クリップ
➡️ https://amzn.to/3CINPRl
次は電線の予備はんだになります。
まず、ワイヤーストリッパーを使って、電線の被覆を剥いていきます。
ダイオードの両端に電線をはんだ付けしますので、2本の電線を用意ください。
今回は、アノード側とカソード側が分かるように、2色の電線を使用します。
電線のサイズに合った場所でカットし、芯線に傷が入らないようにしましょう。
もし、電線のサイズが分からない場合は、大きめのサイズからストリップしていき、電線のサイズに合った場所を見つけましょう。
そうすることで、サイズの分からない電線でも、芯線に傷がつかないように被覆を剥くことが出来ます。
被覆を抜き取る時は、少し捩じりながら引っ張ると、芯線の広がりを防ぐことが出来るよ!
次に、予備はんだを行います。
先ほども言いましたが、大事な事なのでもう一度言います!
この予備はんだの出来栄えで、仕上がりの良し悪しが決まるくらい重要な工程だと、私は考えています。なので、しっかりと行いましょう!
電線を予備はんだするコツとしては、新鮮なはんだを十分に送り込んで、芯線の中まではんだが、十分に行き渡るようにしてください。
ネバ付いた状態だと、はんだの流動性が悪くなり、撚線の中まではんだが行き渡らなくなります。
コツは、ダイオードの予備はんだと同じで、はんだこてを当てている間は、常にはんだを供給するように作業を行ってください。
詳しくは、下記の記事で詳しく解説しています!
電線に予備ハンダをする方法
ダイオードへの予備ハンダにも参考にして頂けます。
それではダイオードと電線をはんだ付けで接続させましょう。
固定させないと、ダイオードや電線が動いてしまうので、綺麗なはんだ付けをするのは難しくなるんだよ。
面倒なのですが、固定をさせる方が最終的には早く綺麗な仕上がりになるかと思いますので、面倒がらずに行いましょう。
割り箸ではなくても大丈夫です
はんだ付けできるように、ダイオードと電線が少し浮き固定できるものであれば問題ありません。
「ダイオードのリード」と「電線の芯線」部分が重なるように固定出来たら、はんだを添えて上からはんだごてを当てます。
「溶かしたはんだ」、「ダイオードのリード」、そして、「芯線のはんだ」全体が溶けたはんだに覆われたことを確認し、はんだごてを離します。
また、全体のはんだが溶ける前にはんだごてを離してしまうと、はんだがいくつかの層に分かれてしまい強度に問題がでますので注意しましょう。
ダイオードの片側に電線をはんだ付けできましたので、もう片側の電線をはんだ付けして終了です!
はんだ付けした部分は、芯線がむき出しになっていますので、絶縁する必要があります。
熱収縮チューブを使って絶縁していきます。
はんだ付け部分だけではなく、販売されている配線付き整流ダイオードのように、全体を覆うように絶縁していきます。
熱収縮チューブをセット出来たら、ライターで炙り収縮させます。
収縮後は熱いので注意してください。
慣れてくれば、数分で配線付き整流ダイオードを自作することが出来るかと思います!
節約にもなるかと思いますので、是非挑戦して下さい。
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