抵抗器でジャンパー配線する基本的なやり方について解説します。
- 抵抗器を追加する回路修正が必要になった場合。
- 抵抗器を追加する改造が必要になった場合。
など、抵抗器を使用した改造が必要になった場合の参考にしていただければと思います。
因みに、今回使用する抵抗器はアキシャルリード部品という部品になります。
使用する工具や材料
抵抗器によるジャンパー配線に「使用する工具」や材料を紹介します。
抵抗器をはんだ付けする場所によって、必要な熱容量が変わってきますので、温度調節ができるはんだゴテがオススメです!
抵抗器によるジャンパー配線には、細めの糸はんだがやりやすいかと思います。
(はんだ付け場所にもよりますが、目安0.5mm程度)
・白光(HAKKO) ダイヤル式温度制御はんだこて FX600 & セラミックヒーターはんだこて専用こて台 クリーニングスポンジ付き FH300-81
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はんだ付けする際、抵抗器を掴むために使用します。
好みもありますが、キャッチ力に優れたタイプがオススメです!
aquchinオススメ
・ホーザン(HOZAN) ピンセット(強力型) 先端幅0.25mm P-894
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改造に使用する抵抗器を適切な長さにカットする際に使用します。
挿入実装部品の抵抗器を今回は使用します。
リードが届く範囲で接続するのであれば便利です。
以上の4点になります。
抵抗器でジャンパー配線する流れ
抵抗器を使ってジャンパー配線する流れを紹介します。
- 抵抗をジャンパー配線する長さにカットし、絶縁する。
- 1.の抵抗に予備はんだをする。
- 始点に抵抗の片側のリードをはんだ付けする。
- 終点に抵抗のもう片側のリードをはんだ付けする。
- 必要であれば、抵抗を固定する。
このような流れで作業を行います。
今回は①の絶縁と⑤の固定はいたしませんが、部品や他のリードと接触する可能性が高い場合などは、熱収縮チューブなどで絶縁しましょう。
抵抗器でジャンパー配線するやり方
それでは抵抗を使ったジャンパー配線を行いましょう~
抵抗器を使ってジャンパー配線する場所は、下記の場所になります。
なので、抵抗は曲げたり加工はせず、リードだけカットしてまっ直ぐ配線させます。
それでは、抵抗体が中央にくるようにリードをカットします。
次は、抵抗に予備はんだを行います。
予備ハンダをしておくことによって、はんだが馴染みやすくなるんだよ。
絶縁している場合は、はんだ付けする接続部分に予備はんだを行います。
今回は絶縁していませんので、大体の位置を予備はんだしておきます。
抵抗の両端のリードを予備はんだ出来ればOKです。
リード全体を予備はんだでコーティングするのも良いかと思います。
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あと、補足ですが、古い抵抗器を使用する場合、保存状況によりリードが腐食していたり、酸化している事があります。
状態の悪い抵抗器の場合、はんだの濡れが悪く、適切なはんだ付けが出来ません。
出来れば新しい抵抗を使用する方が良いかと思いますが、どうしても使用される場合は、あまりお勧めできませんが、サンドペーパーなどでリードの腐食を研磨し、綺麗になった状態で予備はんだを行うと良いかと思います。
予備はんだについては、下記の記事で紹介しております。
電線への予備ハンダを解説していますが、参考になるかと思います。
それでは、始点に抵抗をはんだ付けしましょう。
始点の位置に抵抗のリード先端を添えて、配置させます。
ここでポイントですが、はんだ付け後は、抵抗を動かすと接続部に負荷がかかりよくありませんので、終点部分の位置も意識して、抵抗を配置させます。
なので、終点の位置にも抵抗の反対側のリードが沿うように配置させましょう。
こんな感じです!
私は手かピンセットで抵抗を固定させながらはんだ付けしますが、慣れていない方は、抵抗をマスキングテープなどで固定させてから、はんだ付けしましょう。
それでは、はんだ付けです。
始点部分と抵抗のリード、両方をはんだゴテで熱し、はんだを供給してはんだ付けします。
始点部分と抵抗のリードが滑らかなはんだで、一体となって覆われていればOKです。
ベストを言えば、始点部分と抵抗のリードが薄っすらと判別できる程度のはんだ量が良いかと思いますが、極端にはんだ量が少なかったり、多すぎたりしなければ問題ないかと思います!
ただ、はんだがネバ付いたり、表面がザラザラした状態は良くありません。
ハンダの状態が悪い場合、強度が落ちている可能性があるよ。
はんだを除去して、はんだ付けをやり直すか、もしくは、フラックスを塗布してから、はんだゴテを当てて滑らかなはんだの状態にしましょう。
仕上げになります。
終点部分にもう片側の抵抗のリードをはんだ付けしましょう。
はんだ付け方法は、始点部分と同じです!
終点部分と抵抗のリード、両方をはんだゴテで熱し、はんだを供給してはんだ付けします。
これで、抵抗器によるジャンパー配線は完成です!
今回は、近い距離での改造だったので、抵抗を固定はしませんが、抵抗器が大きかったり、距離が遠かったりすると、振動により共振が起こり部品を破損させてしまう可能性もあるようなので、そういった改造を行う場合は、シリコンなどで固定させましょう。
まとめ
今回は、抵抗器でジャンパー配線する方法について解説しました。
初心者の方は、抵抗器をそのままはんだ付けしてしまいがちです。
そのため、抵抗器と対象物が馴染んでいない状態のままで固定される恐れがあり、最悪、衝撃や振動などで外れてしまう可能性があります。
確実にはんだ付けするために、予備ハンダは必ず行うようにしましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして。私は、ハンダゴテの
白光の吉村康と申します。
ハンだ付けに関するいろんな勉強になる動画を
拝見させていただいています。
もし よろしければ ご返信いただければ
幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
白光株式会社 吉村康
コメントありがとうございます。
メールにてご連絡させて頂きました。
宜しくお願い致します。