故障したテレビリモコンの修理方法について解説します。
- 急にテレビのリモコン操作ができなくなった。
- ボタンを押しても、反応しないことが多くなってきた。
などの症状が現れた場合は、これから解説する方法を実践していただくだけで、症状を改善させることが出来るかもしれませんので、是非参考にして下さい。
今回は、REGZAのテレビリモコンを使って解説していきます。
故障の症状を確認する
まずは症状の確認をしていきます。
故障の症状によって、修理する方法が変わりますので、まずは、ご自身のテレビリモコンがどちらの症状になるか確かめてください!
- ① リモコンすべてのボタン操作が出来ない。
-
この症状の分かりやすいポイントとしては、電池が入っていないような状態と思っていただければいいと思います。
- ② リモコンボタンの反応が悪い。
-
こちらの症状は、良く反応するボタンがあったり、強くボタンを押さないと反応しなかったり、するような症状になります。
それでは、症状別の修理や対策方法についてご紹介していきます。
① リモコンすべてのボタン操作が出来ない。
テレビリモコンのボタン操作が出来ない場合の修理方法を紹介します。
こちらは、先ほど説明したように、症状としては、電池が入っているのに、入っていない時のような状態の場合になります。
私の経験上、こちらの症状の場合のほとんどが、
a. 乾電池の電圧不足。
もしくは、
b. 接触不良となります。
こちらのサイトにたどり着いた方であれば、すでに乾電池の電圧不足を疑い、新しい電池で試されていることかと思いますので、a.ではなく、b.の乾電池の接触不良の可能性が高いと思います。
ですが、もし、乾電池が古く電池の残量に不安がある場合は、一度、新しい乾電池と交換して、症状が改善しないかどうか試してみて下さい。
それでは、b.の接触不良の修理方法を解説いたします。
まず、リモコンの電池を外します。
外したところに電池と接触する金具があるかと思います。
こちらの金属と電池の接触が悪くなると、今回のような症状が出ることがあります。
詳しくは分かりませんが、金属部が腐食、もしくは酸化していたりすることにより、電池との接触の妨げになっていることが原因と考えられます。
この場合は、応急処置的に金具部分を少し削ってあげることで、電池との接触不良を改善させることが出来ます。
サンドペーパーなどで金具表面を少し削ってあげましょう。
もしくは、接点復活剤という便利なものもありますので、こちらで試すのも良いかもしれません。
商品によっては、刷毛が付いていて塗りやすくなっていますので、小さなものにも塗れて便利です。
もしこちらの方法で、故障が改善されない場合は、リモコン内部の配線や基板に何らかの問題が発生していると考えられます。
一例ですが、このリモコンの場合だと、金具が基板にはんだ付けされていますので、このはんだにクラックが入り回路が寸断されて、リモコンが動作しない事も考えられます。
この問題については、多くの原因が考えられますので、申し訳ございませんが、今回は説明を省かせて頂きます。
b.接触不良の修理方法については以上となります。
② リモコンボタンの反応が悪い。
次は、リモコンボタンの反応が悪い場合の修理方法を説明します。
私個人的には、こちらの故障の症状が一番多いんじゃないかなと思いますし、実際に修理した経験もこちらの方が多いです。
こちらの修理方法については、リモコンの分解が必要になります。
分解してリモコン内部を清掃する事で、ほとんどの場合は改善するかと思います。
リモコンの種類によっては、必要な工具が変わるかもしれませんが、代用できる工具もあるかと思いますので、動画を参考に工具をご用意ください。
今回分解するリモコンは、東芝のテレビ レグザのリモコンとなります。
私は普段、精密用のマイナスドライバーなどを使用して分解しているのですが、どうしても、リモコンに傷がついてしまいますので、今回動画用にヘラツールキットを購入してみました。
ヘラツールキットを使ったら傷がつかなかったよ。
それでは、早速リモコンを分解していきましょう。
まず、リモコンに電池が入っている場合は抜きましょう。
次に、ビスどめされているリモコンもありますので、ある場合はビスを外しましょう。
このリモコンでは、隠れた場所にビスが止められていましたので、見逃さないようにビスを外していきます。
ビスの外し忘れには注意してね。
もし、隠れたビスを見逃して、分解を進めた場合、無理に分解しようとしてリモコンカバーを割ってしまう事も考えられますので、注意してください。
ビスが外れたら、ヘラを使って分解していきます。
リモコンの隙間にヘラを挿入してツメを外していきます。
ロックが外れたところは、再びロックされないように細いものを挿入して対処します。
これを数カ所繰り返すことで、分解することが出来るかと思います。
割れそうで神経を使いますが、頑張って分解しましょう。
分解さえしてしまえば、後は清掃するだけなので頑張りましょう。
リモコン内部を清掃
分解ができたら、掃除作業になります。
まず、分解した内部を確認しましょう。こんな感じになるかと思います。
リモコンのボタンを押したときに、ラバーの裏側と基板が接触することで、スイッチが押されたことになり、テレビを操作することが出来るようになっています。
リモコンが反応しない理由は、このラバーと基板の間に不純物が溜まり、接触を妨げていることだと考えられます!
なので、この部分を念入りに掃除しましょう!
飲み物をこぼしたりして、基板とラバーがベタベタになっていることもあるよ。
カバーやラバーは、濡れても支障がありませんので、私はいつも水洗いをしています。
リモコンに飲み物などをこぼしてしまったことがある場合は、洗剤などを使って洗って洗浄しましょう。
ラバーの細部は、歯ブラシを使って洗ってあげると綺麗になります。
基板は、水洗い出来ませんので、エタノールやIPAで洗浄するのがベストです。
今回、エタノールやIPAを用意していなかったので、アルコール入りウェットティッシュで代用しました。
先ほども言いましたが、ボタンが接触する部分は特に念入りに拭いておきましょう。
以上で、掃除は完了です!
組み立てと動作確認
基板やラバーが良く乾いたことを確認してから、組み込んでいきましょう。
まず、リモコンケースにラバーをはめていきます。
小さな部品がある場合もありますので、忘れないようにしましょう。
基板も元の位置にはめ込んで、ビス止めをして固定します。
基板が固定出来たら、裏側のケースをはめていきます。
最後に、隠れたビスを止めて終了です。
組み終わったら、動作確認をしましょう。
電池を入れて、リモコンの反応が良くなっているかどうか確認して下さい!
ほとんどの場合は、これで改善されると思いますが、たま〜に、これでも直らない場合があります。
使い込んだリモコンの場合、たまにああるんだよね。
リモコンを頻繁に使用するため、ラバー裏がすり減って導電性が無くなった事が原因の一つとして考えられます。
この症状を修理する方法は、導電性を復活させる事です!
具体的には、銅箔テープをラバー裏側に貼り付けることで導電性を復活させる事ができます。
(下の写真で赤く塗り潰している感じ)
銅箔テープがない場合は、導電性のあるもの、どこかのサイトで修理されている方は、アルミ箔を貼り付けて修理している方もいらっしゃいましたね。
このように修理すれば、ボタン裏がすり減ってボタン操作が出来ないリモコンを直す事ができます。
もしリモコンの調子が悪くなってしまった場合は、参考になさって下さい。
コメント
コメント一覧 (4件)
半年くらいでだめになったリモコンを、こちらのサイトを見ながら分解掃除して、直りました!ありがとうございます。
赤ちゃんのよだれが原因だと思っていたのですが、時間がたっているせいかはっきりねばねばとかはしてなかったです。しかし、「念入りに拭きましょう」という言葉どおり、基盤とラバーをしっかり拭きました。純正が高くて代替リモコンを使っていたら不便で、助かりました。本当にありがとうございます!
コメントありがとうございます!
リモコンが直ったようで良かったです。
リモコンが使えないって、不便ですからね^^;
嬉しいご連絡ありがとうございました^^
REGZAのリモコン直りました。
1台目のリモコンが効かなくなり、純正の2台目を7千円くらいで購入しましたが、数年で効かなくなり、
修理できないか検索していたら、こちらにたどり着きました。
2台とも復帰しました。ありがとうございました!!
iMatchyさん
コメントありがとうございます!
リモコン2台とも復帰されたのですね!
おめでとうございます
記事が参考になったようで良かったです。
嬉しいご連絡、ありがとうございました<(_ _)>