チップコンデンサのはんだ付け方法について、2通りのやり方で詳しく解説して行きます。
表面実装タイプのはんだ付けをしたいんだけど、初めてでやり方が分からない!
どうしても上手にはんだ付け出来ない!
など、チップ部品のはんだ付けに不安があるような初心者の方には、是非見て頂きたい内容となっております。
2通りのやり方を解説するので、やり易い方を参考にしてね!
チップコンデンサをマスキングテープで固定してからはんだ付け
まず1つ目は、チップコンデンサをマスキングテープで固定してから、はんだ付けする方法になります。
こちらの方法で、はんだ付けする場合のメリットとデメリットはこちらになります。
正しい位置へのはんだ付けがしやすい。
(マスキングテープで固定してからはんだ付けするので、比較的はんだ付けし易い方法となります。)
部品が小さくなると固定が困難。
(小さなサイズになるとマスキングテープでの固定が困難になってしまいます。)
はんだ付けに時間がかかる
(固定しないといけない分、時間がかかってしまうのが残念なところです。)
以上のような感じになります。
マスキングテープで固定してはんだ付けする流れ
適切な幅にカットしたマスキングテープで、チップコンデンサを固定します。
コンデンサが基板から浮き上がったり、傾いたりしなように注意して固定する事。
少量のハンダでコンデンサをパットにはんだ付けする。
はんだゴテでコンデンサを触ってしまうと、せっかく固定した位置から動いてしまう可能性がありますので注意しましょう。
コンデンサの仮止めが出来たら、マスキングテープを外して、反対側のはんだ付けを行います。
仮止めの部分もはんだ付けを行い終了です!
はんだ付けが上手くいかなかった場合
はんだが滑らかな状態であればよいのですが、初心者の方の場合、はんだの表面がボコボコしてしまったり、ツララ状になっていたりする場合もあるかと思います!
はんだゴテを長く当て過ぎたり、設定温度が高すぎると、ハンダに含まれるフラックスが無くなってしまって、こんな症状になるんだよ。
そんな時は、フラックスを使って修正しましょう!
はんだ部分にフラックスを塗布して、はんだゴテを当てます。
はんだ量が少ない場合は、ハンダを追加しましょう。
こうすることで、はんだの流動性が戻り滑らかな仕上がりになるかと思います!
フラックスを使ってはんだ付けした場合、出来ればIPAやエタノールなどで、フラックスを洗浄しておいた方がいいでしょう。
パットに予備ハンダをしてからチップコンデンサをはんだ付け
二つ目は、パットに予備はんだを行ってからチップコンデンサをはんだ付けする方法になります。
こちらの方法で、はんだ付けする場合のメリットとデメリットはこちらになります。
素早くはんだ付けが出来る。
(チップコンデンサを固定しないので、格段に作業スピードは速くなります。)
位置決めが難しい。
(部品を中央に配置するのと、浮きと傾きにたいしても意識しないといけないので、慣れが必要になります。)
位置決めに時間がかかると、はんだがネバつく。
(コテを当てている時間が長くなると、はんだに含まれるフラックスが無くなります。その影響で、はんだの流動性が悪くなり、オーバーヒートやツララなど状態が良くないはんだ付けになってしまいます。)
以上のようなメリットやデメリットがあります。
それでは、はんだ付けをはじめていきます。
マスクテープで固定させた時と同様に、パットの中心にコンデンサを固定させ、基板から浮き上がったり、傾いたりしなように仮固定させましょう!
はんだを溶かしてコンデンサを横からピンセットで押し、滑らすように中央に配置させるようにすると、上手くいくかと思います。
仮固定させた逆側のはんだ付けを行います。
はんだの量も富士山の裾野のような形状を目指しましょう。
こちらの固定が完了したら、仮止めの部分をはんだ付けして終了です!
はんだの状態が悪い場合は、フラックスを塗布して修正しましょう!
こうすることで、はんだの流動性が戻り滑らかな仕上がりになるかと思います!
まとめ
二通りのはんだ付け方法をご紹介しましたが、表面実装タイプのはんだ付けは、慣れない間ははんだ量の調整が難しく感じるかもしれません。
使う糸はんだは、細めタイプを使用するとはんだ付けし易いと思います。
太めのはんだを使用してしまうと、調整が難しくどうしても量が多くなってしまうかと思いますので、チップコンデンサやチップ抵抗など、表面実装タイプの部品をはんだ付けする場合は、細めタイプの糸ハンダを用意しておいた方が良いかと思います。
また、ICなどをはんだ付けされる場合もフラックスは必要になりますので、お持ちでない方は、この際ご購入されることをお勧めいたします!
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