配線をはんだ付けで分岐させる方法

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はんだ付けで配線を分岐させる方法について紹介します。

「エレクトロタップ」や「ギボシ端子を使用した圧着」なども、配線を分岐させる選択肢の一つですが、今回は、はんだ付けで配線を分岐させていきたいと思います!

はんだ付けで配線を分岐させるメリットの一つとしては、「エレクトロタップ」や「ギボシ端子を使用した圧着」と比べて、コンパクトな仕上がりになりますので、限られたスペースなどでは、他との緩衝が気になりにくいところなのかなと思います。

配線を分岐
目次

使用する工具について

  • はんだゴテ
  • ワイヤーストリッパー
  • 割り箸
  • マスキングテープ
  • ライター
  • 熱収縮チューブ
  • ピンセット
  • ニッパー

配線を分岐させる流れ

  1. 電線の被覆をむき、予備はんだをする。
  2. 電線を固定し、はんだ付けの準備をする。
  3. 電線同士をはんだ付けする。
  4. はんだ付け部分を絶縁する。

はんだ付けで配線を分岐させるやり方

青色の電線」と「緑色の電線」を使って、配線を分岐させるやり方を紹介します。
青色電線一本から緑色電線二本に分岐させます。

STEP
電線の被覆をむき、予備はんだをする。

まずは、ワイヤーストリッパーを使って、電線の被覆を剥いていきます。

電線の被覆を剥く

分岐させる電線を想定して、最終的には、1本から2本に分岐させますので3本の電線を使用していきます。

電線のサイズに合った場所でカットし、芯線に傷が入らないようにしましょう。

もし電線のサイズが分からない場合は、大きめのサイズからカットしていき、電線のサイズに合った場所を見つけましょう。
そうすることで、サイズの分からない電線でも、芯線に傷がつかないように被覆を剥くことが出来ます。

被覆を抜き取るときに、少し捩じりながら抜き取ってあげると、芯線の広がりを防ぐことが出来ます。

被覆を剥く長さですが、大体同じ長さになるように剥きましよう。

被覆を剥いた電線

次に、予備はんだを行います。

予備はんだは、一番大事なポイントになりますので、確実に行うようにしましょう。

この予備はんだが不十分だと仕上がりが悪くなり、使われる場所によっては、はんだ付け不良により、最悪外れてしまう可能性があるので、しっかりと行いましょう。

予備はんだを行った後も、しっかりと確認し、もし予備はんだが不十分だった場合は、改めて、予備はんだを行いましょう!

電線に予備ハンダ

予備はんだのコツとしては、新鮮なはんだを十分に送り込んで、芯線の中まではんだが、十分に行き渡るようにはんだ付けすることです。

予備ハンダした芯線

はんだがネバついたり、ツララ状になったりする場合は、良くありません。

このようになってしまう理由には、いろいろな要因が考えられますが、はんだの中に含まれるフラックスがなくなってしまうと、はんだがネバ付いた状態になってしまいます。

ネバ付いた状態だと、はんだの流動性が悪くなり、撚線の中まではんだが行き渡らなくなります。

こうなった場合は、一度、こて先を綺麗にしてから、再度、新鮮なはんだを十分に送り込み、予備はんだを行えば大丈夫です!

写真では確認できませんが、芯線の一本一本が確認できるくらいのハンダ量で、表面は滑らかな状態を目指しましょう。

コツは、はんだこてを当てている間は、常にはんだを供給するようにしましょう。

被覆が溶けて気になる方は、クリップ型のヒートシンクをご利用ください。

予備はんだのやり方につきましては、下記の動画を参考にしてください。
電線に予備ハンダをする方法

STEP
電線を固定し、はんだ付けの準備をする。

電線を固定してはんだ付けの準備をします。

電線同士をはんだ付けする場合は、固定してはんだ付けする方が、失敗なく作業をすることが出来るでしょう!

固定する専用の道具などをお持ちの方は、そちらを使用してください。

もしお持ちでない方は、割箸が便利です。

比較的、用意しやすいと思い、今回は割り箸を使って電線を固定しました。

電線を割り箸で固定

割り箸以外でも、電線を固定でき、少し浮かすことができれば代用可能です。

注意点としては、まっ直ぐに3本の電線がまとまるように固定しましょう。

電線同士が離れて固定されると、そのままの状態ではんだ付けされ見栄えも良くありませんし、はんだ付けがしにくかったりします。

また、最終工程の絶縁作業に支障をきたす場合もありますので、注意しましょう。

STEP
電線同士をはんだ付けする。

それでは、はんだ付けを行います。

3本がまとまった芯線部分にはんだを添えて、上からはんだゴテを当てます。

電線をはんだ付け

「溶かしたはんだ」と「芯線のはんだ」全体が溶けたことを確認し、はんだごてを離します。

この時、はんだごてで芯線を強く押さえ過ぎないように注意しましょう。

また、全体のはんだが溶ける前にはんだごてを離してしまうと、はんだがいくつかの層に分かれてしまい強度に問題がでますので注意しましょう。

配線を分岐
アクチン

ちょっとハンダ量が多くなっちゃいました^^;

STEP
はんだ付け部分を絶縁する。

それでは仕上げていきましょう。

はんだ付けした部分は、芯線がむき出しになっていますので、絶縁する必要があります。

今回も熱収縮チューブを使って絶縁していきます。

芯線を熱収縮チューブで絶縁

ホームセンターやインターネットで販売されているかと思いますので、調べてみて下さい。

芯線部分が隠れるようにチューブをセットして、ライターで炙り収縮させます。

収縮後は熱いので注意してください。

配線を分岐

配線分岐の出来上がりです!
このはんだ付けを出来る様にしておけば、コンパクトで安価に電線を分岐させることが出来るかと思います。

是非挑戦して下さい。

熱収縮チューブを紹介

熱収縮チューブは、黒色・透明・防水用など様々です。
いくつか下記に、紹介しておきます。

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配線をはんだ付けで分岐させる方法の動画

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