ジャンパー線を配線する基本的なやり方

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ジャンパー線を配線する基本的なやり方について解説します。

  • 回路を変更するために改造したい場合。
  • 基板のパターン断線を修復させたい場合。
  • パットやランドを損傷させてしまったので、修復させたい場合。

など、ジャンパー線による配線が必要になった方の参考になればと思います。

ジャンパー線を配線
目次

ジャンパー配線に使用する工具や材料

ジャンパー配線に「使用する工具や材料」を紹介します。

はんだゴテ
はんだゴテ

温度調節ができるはんだゴテがオススメです!

ジャンパー線をはんだ付けする箇所に適したサイズのコテ先を使いましょう。今回は、鉛筆型のコテ先を使ってはんだ付けしました。

・白光(HAKKO) ダイヤル式温度制御はんだこて FX600 & セラミックヒーターはんだこて専用こて台 クリーニングスポンジ付き FH300-81
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ピンセット
ピンセット

ジャンパー線を曲げたりするので、キャッチ力があるピンセットが良いです。

おすすめピンセット!
・ホーザン(HOZAN) ピンセット(強力型) 先端幅0.25mm P-894
 ➡ https://amzn.to/3N8Eh6O

ワイヤーストリッパー
ワイヤーストリッパー

ワイヤーストリッパーは、使用するジャンパー線の被覆が剥けるタイプ(サイズ)を選択しましょう。

ニッパー
ニッパー

軟銅線カット用のニッパーを使用しています。
先端でもジャンパー線をカットできるものの方が、適切な位置でのカットに向いています。

電線(ジャンパー線)
ジャンパー線

写真は撚り線を使用しております。

・サンコー電商 ETFE 潤工社 ジュンフロン線 0.32mm 2m×6色 (赤,黒,白,黄,緑,青) 単線・単芯 BE03A030シリーズ
➡ https://amzn.to/3KG3La6

以上の5点になります。

ジャンパー配線する作業の流れ

ジャンパー線を配線する作業の流れを紹介します。

  1. ジャンパー配線を行う始点と、終点に予備はんだをする。
  2. 電線の被覆をむき、予備はんだをする。
  3. 始点に電線をはんだ付けする。
  4. ルート決めをしてから、終点まで電線を這わし、被覆をむいて予備はんだをする。
  5. 終点にはんだ付けする。
  6. 必要であれば、電線を固定する。

このような流れになります。

今回は⑥はやりませんが、長い距離のジャンパー配線を行う場合は、シリコーンなどの接着剤で固定させましょう。

ジャンパー線を配線する

それでは流れに沿ってジャンパー線を配線していきます!

STEP
ジャンパー配線を行う始点と、終点に予備はんだをする。

それではさっそく一番から進めていきましょう。

今回ジャンパー線をはんだ付けする始点と終点に予備ハンダをしておきます。

ジャンパー配線の始点
始点
ジャンパー配線の終点
終点
aquchin

ジャンパー線をはんだ付けする位置のハンダには、フラックスの効果は期待できません。予備ハンダを行うことで、ジャンパー線をはんだ付けする時に、フラックスの効果を得る目的があります。なので、予備ハンダは加熱し過ぎないようにしておきます。

予備はんだ
STEP
電線の被覆をむき、予備はんだをする。

次は、電線に予備はんだを行いますので、まず被覆をむいていきましょう。

被覆をむく長さですが、はんだ付けする部分より少し長めが良いでしょう。

aquchin

始点側の被覆は、長く剥き過ぎても大丈夫!はんだ付け前にカットできるからね!

ここで被覆のストリップ方法ですが、経験上電線の被覆をむくことが苦手な方がたまにいらっしゃいますので、簡単にストリップ出来る方法を紹介しておきます!

この方法は、自動のワイヤーストリッパーではなく、手動のワイヤーストリッパーで作業を行う場合の参考にして下さい。

まず、ワイヤーストリッパーで電線を掴みます。

ジャンパー線を掴む

殆どの場合、ここで電線を手で引っ張りストリップするかと思いますが、電線が細かったり滑ったりで、上手くストリップ出来ない場合があります。

なので、手で電線を引っ張るのではなく、まずワイヤーストリッパーの近くで電線をピンセットで掴みます。

「こんな感じです。」

ワイヤーストリッパーにピンセットを沿わせる

ピンセットで掴んだら、引っ張るのではなく、てこの原理を使って、ピンセットとワイヤーストリッパーの接触部分を支点に、ピンセットはそのままで、ワイヤーストリッパーを傾けます。

ピンセットを支点にワイヤーストリッパーを傾ける

こうすることで、全く力を必要とせずにストリップ出来るかと思います。

説明では、伝わりにくいと思いますので、Gif画像を参考にしていただければと思います。

被覆の剥き方

ストリップ出来るだけではなく、電線に変な癖がつかず、その後の電線の引き回し作業も綺麗に出来るかと思います!

ちょっと長くなりましたが、被覆を剥くことが出来たら、予備はんだを行いましょう。

ジャンパー線に予備はんだ

予備はんだについては、過去に解説しておりますので、分からない方は先にそちらをご視聴ください。

配線に予備ハンダをする方法

STEP
始点に電線をはんだ付けする。

それでは、始点に電線をはんだ付けしましょう。

予備はんだを行っていますので、始点に電線を添えて、こてを当てるだけではんだ付けが出来るかと思います。

ジャンパー線を始点にはんだ付け

はんだがネバ付いたりする場合は、予備はんだをもう一度やり直してから作業を行ってください。

始点のはんだが多く、芋はんだになる場合は一度はんだを吸い取ってから、予備はんだを行いましょう。

aquchin

ハンダが粘ついたり、ツララになる場合は、フラックスを使っても修正ができるよ!

STEP
ルート決めをしてから、終点まで電線を這わし、被覆をむいて予備はんだをする。

まずは電線を這わすルートを決めます。

ですが、今回はストレートなのでまっ直ぐ終点まで電線を這わせます。

次に、終点のはんだ付け部分の外側で、電線をカットします。

ジャンパー線を終点でカットする

カットした電線の被覆を剥きます。

ワイヤーストリッパーでジャンパー線の被覆を剥く

被覆を剥く長さですが、終点のはんだ付け部分の直径より、少し長めにむきましょう。

被覆のストリップが出来たら、予備はんだを行います。

ジャンパー線の芯線に予備はんだ
STEP
終点にはんだ付けする。

それでは、仕上げになります。

終点に電線をはんだ付けしていきましょう。

やり方は始点と同じで、終点に電線を添わせて、こてを当てればはんだ付け完了です。

ジャンパー線を終点にはんだ付け

まとめ

私個人的な考えになりますが、ジャンパー配線は基板から浮き上がらずに結線することが良いと考えています。
見た目も綺麗ですし、基板を取り扱う際に誤って電線を引っ張ってしまう可能性も低くなります。

もし、電線を引っ張ってしまった場合、ジャンパー配線を行っている場所によっては、基板に大きなダメージを与えてしまう原因にもなりかねません。

なので、そういった問題を予防するためにもジャンパー配線は浮き上がらないように結線しましょう。

浮き上がってしまう場合は、シリコーンなどの接着剤で固定さるのが良いかと思います。

ジャンパー線で配線をする動画

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして、YouTubeで動画を観てとても参考にしています。
    突然な話で恐縮ですが、基板の修理等は受け付けていますでしょうか?
    自分で交換しようとしたのですが、失敗に終わりました。むしろ余計駄目になったかも…

    物はスロットの液晶基板になります。
    ご検討の方よろしくお願いします。

    • コメントありがとうございます!
      ご回答に関しましては、メールにてお答えさせて頂きました。
      宜しくお願い致します。

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